温暖化ガスのひとつである、亜酸化窒素または一酸化二窒素の問題も、農業としては対策をして行かなければいけない分野です。亜酸化窒素は、窒素酸化物のひとつで、紫外線で分解されると一酸化窒素に変わります。これが、オゾン層を破壊している原因のひとつであることがわかっており、医療目的以外では使用禁止となったのです。

この亜酸化窒素が発生するプロセスは、肥料などにあります。化学肥料や有機物資材としてまかれた窒素が微生物によって分解され、その副産物として亜酸化窒素が生まれてしまうのです。ここにあるのが硝酸化反応で、抑えることが急務とされ、硝化抑制剤を使うようになり、効果を上げるようになりました。硝化抑制剤に関しても、もともと作物の窒素利用効率の向上のために使われていたもので、問題があるものではなかったという点が救いだったともいえるでしょう。生産効率を向上させつつ、亜酸化窒素の発生を抑制することができたのです。

この硝化抑制剤の効果は、トウモロコシ畑でも効果が確認されています。食用だけではなく、バイオマスに活用されることが多いトウモロコシですので、ここから温室効果ガスを削減できるということは、大きな意味があるといえるでしょう。