温室効果ガスのひとつとして、メタンの問題があります。農業分野で考えた場合、水田がメタン発生源であることがわかっており、対策が必要となったのです。

なぜ、水田からメタンが発生するかといえば、作付前に水を張ることによって、土壌を還元状態にしなければいけません。この時に、メタン生成菌が活動を活発化させ、有機物を分解していきます。これがメタン発生量を増加させるプロセスです。有機物の中でも新鮮な有機物ほど発生量が増えることがわかっています。そこで、水を張るまでの期間を長くしたり、ワラのすきこみをたい肥のすきこみに変えるというだけでも効果を上げることができるようになったのです。特に水田・小麦の二毛作の場合、小麦わらによって多量のメタンが発生します。中国などでは、こうした二毛作が多く、対策を施すことによって、大きな効果を得られることもわかっているのです。

この方法の場合、水を張るまでの中干しの期間を長くすることによって、収穫量が玄米ベースで4%低下することもわかっています。逆に登熟歩合やたんぱく質含有量が増え、品質は向上することになるのです。食糧供給ということではデメリットが多い方法になる可能性もありますが、日本のように米に品質を求める地域であれば、効果を上げることができるといえるでしょう。